ボトックス注射を考えている方の中には、クリニックごとに値段が違う理由や平均相場が気になる方もいらっしゃるのではないでしょうか。値段が違う理由は、薬剤の種類や部位、医師の技術力、割引制度に違いがあるためです。平均相場は、安い部位で1箇所8,000円からになります。
本記事では、ボトックス注射の平均相場やクリニックによって値段が違う理由、クリニック選びについて解説します。ボトックス注射を受けるかどうか悩んでいる方は、ぜひ参考にしてください。
目次
ボトックス注射とは、筋肉に効き目のある薬剤を顔のしわやエラなどに注入することにより、あらゆる悩みを改善する美容整形です。この施術では、ボツリヌス菌によって産生された、ボツリヌストキシンという毒素で作られた薬剤を使用します。ボトックスには、過剰な筋肉の動きを止めたり筋肉を縮小したりする効果があります。
顔の表情筋に注入すると、過剰な筋肉の動きを抑える作用が働き、おでこや目尻、眉間などのしわを改善することが可能です。一方、咬筋などの骨格筋にボトックス注射を打つと、エラの張りが改善されるため、小顔効果が期待できます。また、ふくらはぎの筋肉に打つと、脚痩せを目指すことが可能です。
さらに、ボトックスは、汗腺や脂腺の働きを抑制する効果もあるため、汗を抑える治療や美肌治療にも使用されます。そのほか、唾液腺が発達している人は、唾液腺に打つと小顔効果が期待できます。
ボトックス注射は適切に行うとさまざまな効果を発揮し、幅広いお悩みに効く優れた施術です。切開する必要がなく、ダウンタイムがほとんどない点も魅力の1つです。
ボトックス注射には、筋肉の縮小・小じわの改善・多汗症改善の3つの効果があります。
ここでは、それぞれの効果と対象部位について詳しく解説します。
ボトックスには筋肉を縮小させる効果があり、肩やエラ、ふくらはぎの過剰な筋肉を小さくすることが可能です。なかでも、肩コリの改善や首が長く見える効果が期待できる、肩ボトックスを受けられる患者様が多いです。
また、エラにある咬筋という筋肉にボトックスを打つと、エラの張りが軽減されて小顔効果が期待できます。さらに、歯ぎしりや食いしばりにも効果があるため、エラの張りが原因で歯が削れてしまっている方にもおすすめです。ボトックスはさまざまな部位に効果がありますが、その中でもエラが1番変化を実感しやすい部位だと言われています。
そのほか、ふくらはぎにボトックスを注入すると、スポーツやヒールで発達しすぎた筋肉を小さくさせられるため、筋肉太りが改善できます。日常的に使い続けている筋肉を自力で落とすのは難しいです。そのため、ふくらはぎの筋肉太りが気になる方は、ボトックス注射で効果的に脚痩せを目指すのがおすすめです。
「ボトックス注射で改善できる小じわの部位」
上記の部位は、ボトックス注射により小じわの改善が可能です。
ただし、ボトックス注射は筋肉の収縮を抑制してシワを予防する効果がメインであるため、刻まれたシワが目立たなくなる程度と考えてください。
ボトックス注射は、今ある小じわだけでなく、将来の小じわ予防にも効果的です。若いうちからしっかりと打つと、将来的にしわが出来づらくなります。
また、人中や口角のボトックスでは、筋肉の緊張を和らげ、表情を可愛らしくする効果が期待できます。
さらに人中を短くさせる効果が期待できるため、メリハリのある顔つきになりたい方におすすめです。
ボトックスには発汗を抑える作用があるため、多汗症の改善ができます。多汗症とは、日常生活に支障が出るほど、多くの汗をかいてしまう疾患です。体全体から汗が出るタイプの方や、脇や手、額などの1箇所から多くの汗が出るタイプの方がいらっしゃいます。
ボトックス注射では、脇や手のひら、額など、体全体ではなく1箇所の多汗症治療が可能です。施術後には、ボトックスを注入したところの汗の量が減るため、お仕事や学校など私生活で大量の汗に悩まされなくなります。
多汗症の方の中には、毎日薬を飲んだり塗り薬を使っていたりする方もいらっしゃいます。このような方は、ボトックスを打つことによって、これらの手間を省ける点もメリットです。ただし、ボトックスの効果は半永久的ではないので、4ヶ月を目安に施術を繰り返す必要があることは、頭に入れておいてください。
このように多汗症に効果が期待できるボトックスですが、実は多汗症以外の方にもおすすめです。汗っかきの方は、夏場の汗がかきやすい時期だけボトックスを打つと、脇汗から解放されます。そのため、年に1回の汗対策として取り入れてみてください。
ボトックス注射には、半永久的な効果がありません。そのため、施術後のよい状態を保つためには、繰り返しの施術が必要です。持続期間の目安は約4ヶ月で、再施術までには最低3ヶ月以上は空ける必要があります。ただし、ボトックスの注入部位や注入量、体質などによっても、持続期間や再施術の目安は変わります。
例えば、額や眉間、目尻などの表情筋に打つボトックスは、術後3ヶ月〜半年くらいは、過剰な筋肉の動きを止める作用が期待できます。そのため、筋肉の動きが出てきた頃を目安に、再施術を受けるのがおすすめです。
一方、エラやふくらはぎなどの骨格筋は、ボトックスを始めたばかりの段階で、短期的に繰り返し施術を受けてしまうのがおすすめです。そうすると、筋肉がしっかりと縮小されやすくなり、効果が実感しやすくなります。
エラの場合は3ヶ月に1回の頻度で、3回繰り返すことを推奨しています。そして、その後は半年から1年に1回くらいのメンテナンスを受けると、小顔効果や綺麗なフェイスラインを持続しやすくなります。
ボトックス注射は、回数が多ければ多いほど効き目があるわけではありません。頻繁に受けると抗体ができてしまい、ボトックスが効きづらくなるので、適切な頻度を守りましょう。
ボトックス注射の値段が違う理由は、薬剤の種類や部位、医師の技術力、割引制度に違いがあるためです。ここでは、ボトックス注射の平均相場や保険が適応されるケースについて詳しく解説します。
部位 | 平均相場 |
エラ | 30,000~70,000円 |
ふくらはぎ | 50,000~100,000円 |
おでこ(額) | 80,00~30,000円 |
眉間 | 8,000~30,000円 |
目元(目の下・目尻) | 8,000~30,000円 |
鼻根 | 8,000~30,000円 |
アゴ | 8,000~30,000円 |
口角 | 8,000~30,000円 |
脇 | 10,000~30,000円 |
肩 | 20,000~70,000円 |
手 | 10,000~60,000円 |
部位によっては、安くて1箇所8,000円から受けられるクリニックもあります。相場からかけ離れていると、製剤の質が悪かったり医師の技術不足だったりと、思うような効果が得られない場合があるので要注意です。平均相場を目安にして、適正範囲に設定されているクリニックを選びましょう。
多汗症の治療目的でボトックスを受ける場合に限り、保険が適応されるケースがあります。なぜなら、多汗症は体質ではなく疾患だからです。ただし、実際には保険が適応されるほどの多汗症の症例は少なく、ほとんどの方が美容目的で受けられます。
保険が適用される重要な条件は、ただ単に汗で悩んでいるだけではなく、頻繁に日常生活で支障が出ているかどうかです。薬剤が原因の多汗ではなく、体質的な場合などが適用になります。
ボトックス注射は、手術のようにメスをいれなくても多汗症の治療ができる点が大きなメリットと言えるでしょう。
ボトックス注射に使用される「ボツリヌストキシン」は、世界各国の製薬会社で販売されているものなので、いくつかの種類があります。製剤によって治療効果や施術部位、価格などが異なります。ここでは、ボトックス製剤の主な種類を紹介します。
ボトックスビスタは、ボトックス注射に使用される製剤の中で最も主流です。ボトックスビスタ以外の製剤は、薬剤でいうジェネリック薬品のようなものです。
ボトックスビスタは、シワ治療薬として米国アラガン社が製造販売しており、日本では唯一厚生労働省で認可されています。米国アラガン社は、製造や輸送、保管までのすべての工程で品質・温度管理を徹底的に行っているため、安全性や有効性が認められています。ただし、その分ほかの製剤よりも値段が高くなる傾向にあります。
しっかり管理されていると、効果もその分長くなると言われているので、安全性と有効性にこだわりたい方はボトックスビスタがおすすめです。
ボツラックスは、韓国ヒューゲル社が販売している製剤です。ボツラックスは、韓国MFDSでの安全性に加え、アメリカFDAの厳しい審査にも通過しているため、安全性と効果が認められているものです。イギリスやドイツなどの欧州のほか、アメリカなど世界各国での使用実績があります。
また、ボツラックスは、ボトックスビスタとほとんど同じであることが、臨床試験でも確かめられています。ただし、ボツラックスはボトックスビスタと比較すると、幅広い範囲の治療に向いている点に違いがあります。
ボツラックスは、ボトックスビスタと同等の効果が期待できるにも関わらず、コストが抑えられるメリットがあります。そのため、経済的な負担を抑えたい方におすすめです。
イノトックスは、韓国のメディトックス社が製造したもので、世界初の液状タイプのボツリヌストキシン製剤です。液状の製剤は使用時に薄める必要がないため、濃度のムラが出づらく、細菌が混入するリスクが少ないのがメリットです。
また、濃度が一定であると、治療効果が早く出ると言われています。イノトックスは臨床試験において、眉間のしわの改善や長期的な持続効果が期待できると確認されています。
効果や安全性を重視したい方は、ボトックスビスタがおすすめです。ボトックスビスタは、日本で唯一、厚生労働省で認可されている安全性の高いものです。また、製造元での品質管理や温度管理が徹底的に行われているため、比較的長い効果が実感できます。
一方、値段を重視したい方は、ボトックスビスタ以外を選ぶとコストを抑えられます。ボトックスビスタ以外の中でおすすめなのは、ボツラックスです。ボツラックスは、ボトックスビスタとほぼ同じ効果が期待できるにも関わらず、値段が抑えられます。
当院では、ボトックスビスタとボツラックスを取り扱っており、患者様のご要望に合わせてお選びいただけます。製剤によって効果や部位が異なりますが、それは医師が判断して行うので、ほとんど気にしなくて問題ありません。
肝心なのは、ボトックスの種類よりも誰にボトックスを打ってもらうかです。ボトックスはただ単に打つものではなく、適切な場所と量を見極めなければ満足のいく結果にならず、リスクも高まってしまいます。
ボトックス注射は、医師の技術力やクリニックごとの割引制度などによって、値段が変わります。ここでは値段が違う理由を詳しく解説するので、値段を確認する際の参考にしてみてください。
医師の技術力によって値段が変わります。技術力の高い医師がボトックス注射を担当する場合は、価格が高く設定されている傾向にあります。
ボトックス注射は、適切な部位に適切な量を注入しなければ、思うような結果につながらないばかりかリスクが高くなるので注意が必要です。そのため、クリニック選びの際には、値段ばかりに囚われず、医師の実績や経験も考慮したうえで決めることが大切です。
期間限定の割引キャンペーンがあるかどうかによっても値段が変わります。多くのクリニックでは、新規やリピーターの患者様を対象とした期間限定のキャンペーンを行っています。これらを上手く活用すると、ボトックス注射がお得に受けることが可能です。
キャンペーン情報は、クリニックのホームページやSNSに掲載されています。割引制度を使うかによって大幅に値段が変わるため、クリニック選びの際にはぜひチェックしてみてください。
クリニックによってはモニター制度を行っており、それを受けるかによって値段が変わります。モニター制度とは、施術前後の写真をクリニックに提供する代わりに、施術料金の割引が受けられるものです。
ただし、大手クリニックのモニターになると、身バレのリスクが高まる可能性もあります。そのため、モニター制度を契約する前には、写真が公開される範囲や広告の種類を確認することをおすすめします。
値段が相場よりも安すぎる場合は要注意です。相場とかけ離れていると、製剤の質が悪かったり医師の技術が足りていなかったりすることがあり、満足のいく結果にならないことがあります。
料金が相場よりも安すぎるクリニックの料金設定は、1箇所10,000万円以下、1,000円~2,000円で行っているところもあります。後悔のない施術を受けるためには、適正範囲の値段設定がどうかを確認することが重要です。
詳しくはボトックスページをご覧ください。
安全な施術で思うような効果を実感するためには、クリニック選びのポイントを抑えることが大切です。ここでは、クリニック選びのポイントを解説するので、後悔のない施術を受けてください。
ボトックス注射は医師の経験が効果に大きく影響するため、症例実績を確認することが大切です。実績が少ない医師のもとで受けると、薬剤濃度や注入に適切な量を見極められず、本来の施術効果を実感できない可能性があります。
症例実績は、クリニックのホームページやSNS、カウンセリングでの資料で見られます。症例実績を自分の目で見ると、医師が今までにどのような症例を経験しているか、どのような結果を出したかを確認できるので安心です。
医師の経歴や技術力を確認しましょう。ボトックス注射は、筋肉や骨の構造を理解したうえで適切な部位と量を見極めて行わなければ、思うような効果が期待できません。
もしも、注入部位や量を間違えると、効かせたくない部位に効果が出てしまい、効果が切れるまで日常生活に支障が出ることもあります。例えば、表情が固くなったり笑顔が不自然になったりすることがあるため注意が必要です。
そのため、クリニックを選ぶ際には、施術を担当する医師の経歴や技術力は必ず確認しましょう。特に、形成外科や美容外科の専門医がいるかを見て選ぶのもおすすめです。当院では、形成外科と美容外科の両方の経歴を持っている医師が担当するので、安心してお任せください。
追加施術が可能かどうかを確認しましょう。効果の現れ方には個人差があるため、追加施術を受けなければならないケースも考えられます。
ボトックスは注入量が多すぎると、表情筋がこわばったりするなどのリスクがあります。そのため、多く注入すればいいというわけではなく、量が少なすぎても効果を実感できません。そのため、万が一追加注入の必要が出た際に、無料追加や施術料金の割引が受けられるかを事前に確認しておきましょう。
クリニックによっては、施術後に効果がなかった場合に無料で追加施術が受けられる保証制度があります。保証制度が充実していると、もしものときの追加料金が抑えられるので安心です。
実際にカウンセリングを受けてから、クリニックを決めることが重要です。カウンセリングでは、医師がご自身のお悩みや希望を丁寧に聞き、それに基づいて適切な施術プランを提案してくれるか確認しましょう。
また、施術のメリットだけでなく、デメリットまでを十分に説明してくれるかも見るべきポイントです。美容整形は、どの施術を受ける場合にも必ずリスクがあるため、リスクをしっかりと把握して納得したうえで契約することが重要です。
無料カウンセリングを行っているクリニックもあるので、まずは気軽に来院してみましょう。カウンセリングを受けたからといって、必ず契約しなければいけないわけではないので、ご安心ください。
当院では、無料カウンセリングを行っておりますので、お悩みやご希望、リスク、値段など気になる点を何でもご相談ください。
ここまで、ボトックス注射の平均相場やクリニックによって値段が違う理由、クリニック選びのポイントを解説しました。値段が違う理由は、薬剤の種類や部位、医師の技術力、割引制度に違いがあるためです。平均相場は、安い部位で1箇所8,000円からです。
相場より安すぎる場合は、製剤の質が悪かったり医師の技術不足だったりと、思うような効果が得られない場合があります。クリニック選びでは、医師の経歴や技術力をしっかりと確認することが大切です。
当院では、大手美容クリニックでの勤務経験もある、経験豊富な医師がカウンセリングから施術までのすべてに対応いたします。ボトックス注射を考えている方は、まずはお気軽に無料カウンセリングでご相談ください。
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