医師監修|二重整形の埋没法はやり直しできる?失敗例や注意点を解説

二重整形
二重埋没法
公開日:2023年08月20日(日)
最終更新日:2023年10月30日(月)
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この記事の監修ドクター
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石橋 成彦医師 
(NARU Beauty Clinic院長)
専門分野:二重整形 / 目元のシワ・シミ・たるみ/ 二重形成 / クマ治療 / 若返り治療
専門分野:二重整形 / 目元のシワ・シミ・たるみ/ 二重形成 / クマ治療 / 若返り治療

二重埋没法は、メスを使わずまぶたを糸で留めて二重を作る美容整形です。施術時間やダウンタイムが短く、誰でも手軽に二重まぶたが手に入る人気の高い施術ですが、「不自然な二重になった」「イメージとは違う仕上がりになった」など、施術に失敗した経験をお持ちの方も多いのではないでしょうか?

 

そこで本記事では、埋没法のやり直しが可能なのか、よくある失敗例やリスクについて解説していきます。

二重埋没法とは?

二重埋没法のビフォーアフター

施術名 ラインクロス自然癒着法
施術内容 医療用の特殊な糸でまぶたの皮膚と瞼板を結び二重にする施術
ダウンタイム期間 約1ヶ月
施術費用 88,000円〜298,000円
リスク・副作用 ・腫れ(数日から1週間程度)
・内出血(稀に内出血が生じ、瞼が赤紫色になる場合がある)
・左右差(元の骨格や目の形によります)
・角膜損傷(ほぼ起きない報告例あり)

二重埋没法とは、医療用の特殊な糸を使用してまぶたを留めて二重を作る施術方法です。切開法とは違ってメスを使用しないので傷跡はほとんど残らず、ダウンタイムも短いです。

 

また、施術費用も安いため、誰でも手軽に二重を手に入れられる方法として人気があります。

 

二重整形・目頭目尻切開

二重埋没法には「瞼板法」と「挙筋法」の施術方法がある

埋没法の施術方法

二重埋没法には、「瞼板法(けんばんほう)」と「挙筋法(きょきんほう)」の2種類の施術方法があり、まぶたに糸を通す位置に違いがあります。

 

瞼板法とは、まぶたの皮膚から瞼板(けんばん)に糸を通して二重を作る施術方法です。瞼板とは、まぶたのまつ毛側にある軟骨のことです。瞼板法は多くの美容クリニックで使われている施術方法で、幅の狭い二重をご希望の方、目を開く力がそこまで強くない方に適しています

 

一方、挙筋法とは、まぶたの皮膚から上眼瞼挙筋(じょうがんけんきょきん)に糸を通して二重を作る施術方法です。上眼瞼挙筋とは、まぶたを上げ下げするときに使われる筋肉のことを指します。挙筋法では瞼板よりも上の位置に糸を通すため、幅の広い二重をご希望の方に適しています

 

また、天然の二重に近い構造で二重を形成するので、違和感が少なく美しい仕上がりになりやすいのも特徴です

 

瞼板法と挙筋法のメリット・デメリット

瞼板法と挙筋法には、それぞれメリット・デメリットがあります。まずは、瞼板法のメリットを見ていきましょう。

瞼板法のメリット

  • 固定力が高い
  • 医師のスキルや経験による影響を受けにくい
  • 眼瞼下垂になるリスクが低い
  • 手術時間が短く、値段もリーズナブル

 

瞼板法は、多くの美容クリニックで採用されている二重整形の施術方法です。挙筋法と比べて手術が簡単なので、医師のスキルや経験による影響を受けにくく、どの医師が担当しても安定した仕上がりになりやすいのが特徴です。


また、上眼瞼挙筋が糸で引っ張られないので、眼瞼下垂(まぶたが下がって視野が狭くなる状態)になりにくいのもメリットの一つとして挙げられます。


その一方で下記のデメリットもあるため注意が必要です。

瞼板法のデメリット

  • 腫れが強くでやすい
  • 幅の広い二重だと二重の食い込みが不自然になりやすい
  • 瞼板が変形しやすい

 

瞼板法は、腫れが強くでやすいデメリットがあります。
また、糸を瞼板に直接通すため、瞼板が変形しやすくなります。

 

瞼板法を何回も繰り返すと瞼板が変形し、まぶたが裏返りづらくなったりしやすくもなります。特に埋没法を数回繰り返している人には向きません。
また、挙筋法よりも腫れやすくなる施術法となります。
瞼板周辺に麻酔を打ちますが、瞼板にも麻酔は効くので挙筋法と比較しても痛みは変わりません

 

続いては、挙筋法のメリットを見ていきましょう。

挙筋法のメリット

  • 自然に近い構造で二重を形成できるので、違和感が少ない
  • 10mm以上の幅広な二重を形成できる
  • 糸で角膜が傷つくリスクが低い
  • 抜糸しやすいので、二重ラインの修正がしやすい
  • 腫れや痛みが少ない

 

挙筋法は、自然の二重に近い構造で二重を作る手法なので、幅広い二重ラインが自然に仕上がります。
また、瞼板法に比べると瞼板が変形するリスクは少なく、目がゴロゴロするといった違和感も出にくいというメリットがあります。

手術後の腫れは、瞼板法と比べると少ないのが特長です。

 

しかし、挙筋法にもデメリットがいくつかあり、以下の点で注意しなければならない場合があります。

挙筋法のデメリット

  • 医師の技術力や経験によって仕上がりが大きく変わってくる
  • 瞼板法と比べると、眼瞼下垂になるリスクが高い

 

挙筋法は、高度な技術力や経験が求められる施術方法なので、担当した医師によって仕上がりが大きく変わってきます。


医師の技術力や経験が未熟だと、「二重ラインの幅にバラつきが生じる」「糸が取れてすぐ一重に戻ってしまう」「眼瞼下垂になる」などのリスクが高まります。


そのため、挙筋法を希望する場合は、技術力と経験が伴った医師がいるクリニックで施術を受けるのが重要なポイントです。

二重埋没法のやり直しはできる?

二重埋没法のやり直しで悩む女性
二重埋没法は、二重の仕上がりに納得がいかなかった場合や糸が取れてしまった場合はやり直しが可能です。
ただし、再手術を受ける際に注意していただきたい点もいくつかあります。

埋没法のやり直しできる回数は3~4回が限度

二重埋没法はやり直しが可能な施術方法ですが、やり直しの回数は3〜4回が限度です。
理由としては、繰り返し施術を受けることで下記のリスクが生じるからです。

 

  • 糸のボコ付きや傷の瘢痕によって美しい二重ラインが作りづらくなる
  • まぶたが裏返りづらくなり施術が難しくなる
  • まぶたの中に糸が何本も残されていると将来的に目が開けづらくなる可能性がある
  • まぶたの皮膚内に残る糸の量が増え、アレルギー反応や感染を起こすリスクが高まる

 

二重埋没法は、時間の経過と共に糸が取れて元に戻ってしまうため、二重の状態をキープし続けるには繰り返し施術を受ける必要があります。


二重埋没法の持続期間は平均して3〜5年
といわれていますが、持続期間は施術方法によって大きく異なります。
点留めよりも線留めの方が一重に戻ろうとする圧力を支える力が強いため持続期間は長くなります。

 

二重のラインが長期間持続すればやり直しの回数も少なく抑えられるため、二重のラインが長期間持続すればやり直しの回数も少なく抑えられます。
また、日々の生活習慣も二重の持続に影響を与えます。

 

二重埋没法を受けたあとは以下のポイントに注意して過ごすようにしましょう。

 

  • 10kgを目安に体重を急激に増やさないよう、生活習慣に気を付ける
  • 手でまぶたを触らないようにする

埋没法のやり直しができるのは術後1ヶ月から

二重埋没法のやり直しは、術後1ヶ月後からできます。二重埋没法を受けた後は、患部にしばらく腫れが出ます。
術後1週間で腫れは目立たなくなりますが、完全に腫れが引くまでは1ヶ月ほどかかるので、やり直す場合は少なくとも1ヶ月は様子を見ましょう。


ただし、まぶたから糸が飛び出してしまった場合は、二重埋没法を受けたクリニックに相談して早急に対処してもらってください。

二重埋没法をやり直すときの費用は?

二重埋没法をやり直すときは、主に以下の2つの費用が発生します。

 

  • 施術費用
  • 抜糸費用(抜糸が必要と判断される場合に限ります)

 

2回目以降の施術でも、初回時と同様に二重埋没法の施術費用が必要です。ただし、再手術の保証期間内であれば、施術費用無料でやり直すことが可能です。保証期間や条件はクリニックによって異なるのでしっかりと確認しておきましょう。

 

施術費用は以前と同じクリニックでやり直すのか、それとも違うクリニックでやり直すのかによって異なる場合もあるため注意が必要です。


また、下記の施術を受ける方は、前回の施術で埋没させた糸を取り除く必要がありますが、その場合は、施術費用のほかに抜糸費用も請求されます。

抜糸費用はクリニックによって異なりますが、20,000円〜30,000円ほどかかります。

二重埋没法でやり直しが必要になる失敗例

医者の説明

二重埋没法を受けても、理想の二重が必ず手に入るとは限りません。医師のスキル不足で技術的な失敗が生じる場合もあれば、施術ミスはなくてもイメージしていたのとは違う仕上がりになる場合もあります。


ここでは、二重埋没法でよくある失敗例と原因についてご紹介していきます。

まぶたから糸が出てしまった

二重埋没法では、まぶたを糸で留めて二重を作り、糸の結び目を皮膚内に埋め込みます。きちんと処置されていれば、基本的に糸が出ることはありませんが、処置が不十分だと手術後にまぶたから糸が出てくる場合があります。


糸が出たままだと見た目が悪くなるだけでなく、下記のトラブルが発生するリスクが高まります。

 

  • まぶたの表面にチクチクとした違和感がある
  • 糸が裏側に露出してしまい、糸が角膜を傷つけてしまう事がある
  • 皮膚の炎症や細菌感染が起こりやすくなる

 

まぶたから糸が出ていることに気づいたら、施術を受けたクリニックに相談して早急に対処してもらいましょう。症状が出ないからといって放置したり、糸が気になって必要以上に触ったりするのは控えましょう。

デザイン技術の力不足により左右の二重幅が違ってしまった

二重埋没法を受けたあと、左右の二重幅に差が出て目の大きさが違って見えるケースもあります。これは医師のデザイン力が不足していることがほとんどです。

 

まぶたは、厚さや目の大きさが左右で微妙に違いがあり、美しい二重に仕上げるにはそれぞれの左右の目に合った二重幅でデザインする必要があります
しかし、デザインにこだわっていないドクターは、左右のまぶたの厚さや目の大きさに違いを関係なく施術してしまうので、二重幅が違ってしまうことがあります。

 

そこで、二重埋没法を受ける際、ドクターの症例写真を確認しておき、どこまでデザインにこだわっているドクターか見極めることが大切です
もし、左右差のある症例が多いドクターはデザインにそこまでこだわっていない可能性が高いため注意しましょう。

二重の幅が不自然になってしまった

二重埋没法を受けたあと、二重ラインの幅が広すぎて見た目が不自然になってしまうことがあります。一般的に施術前のシミュレーション時よりも幅広い二重を希望した場合に起こりやすいです。

 

二重幅は目力や目線の角度によって幅がかなり変化します
特に術前シュミレーションで鏡を見る際、上目遣いで目力を強めに目を開いた状態の二重幅で二重を作ると、普段、正面視で目に力を入れていない状態だと幅広く感じます
自然な二重に仕上げるためには医師とじっくりカウンセリングを行い、専門家の意見をしっかりと取り入れたうえで二重幅を決めるようにしましょう

 

また、術後から1ヶ月以内はダウンタイムの影響で二重の幅が不自然になっている可能性もあるため、少なくとも1ヶ月は様子を見るようにしてください。

二重のラインがガタついてしまった

二重埋没法では、二重のラインがガタついて綺麗な仕上がりにならないケースもあります。二重のラインのガタつきは、埋没法の糸を留める位置にズレがあることで生じます。


二重のラインがガタついてしまう失敗例は、施術前のシミュレーションや担当した医師のスキル不足によって起こりやすいです。
二重のラインのガタつきは目を閉じたときに二重整形がバレる原因のひとつなので注意しましょう。

施術前の状態に戻ってしまった

二重が施術前の状態に戻ってしまう場合もありますが、これは施術ミスがなくても起こる現象です。
二重埋没法は、まぶたを切らずに糸で留めて二重を作るため、基本的に切開法とは違って半永久的に二重の状態をキープできません。
なかには二重埋没法が一生取れない方もいますが、ほとんどの方は3年〜5年ほどで糸が緩んだり、取れたりして施術前の状態
に戻ってしまいます。

ただし、二重埋没法はやり直しが可能なので、施術前の状態に戻ってしまったら再手術を受けましょう。

二重埋没法をやり直す場合のリスク

二重埋没法のやり直しについて考える女性
二重埋没法はやり直しが可能ですが、施術のたびに料金がかかり、まぶたの皮膚や筋肉にも少なからず影響を及ぼします。
何度も施術を繰り返すと、まぶたにゴロゴロとした違和感を覚える、アレルギー反応や感染が起こりやすくなるなど様々なリスクが伴うので注意が必要です。


また、二重埋没法に適さないまぶたの方だと、施術を受けてもすぐ元の状態に戻ってしまう可能性があります。
そのため、2回目以降の施術では医師と入念にカウンセリングを行うようにしましょう。

二重埋没法が何度も取れてしまう場合は切開法を検討する

二重埋没法を何度受けても取れてしまう場合は、切開法を検討するのも良いでしょう。二重埋没法は、時間の経過と共に糸が緩み、施術前の状態に戻ってしまう可能性が高いです。
また、元々まぶたが厚い方や何度も二重埋没法を受けている方は、施術を受けても二重のラインが定着しにくい可能性があります


一方で切開法は、二重埋没法と比べると施術費用は高いですが、一度施術を受ければ半永久的に二重の状態をキープできます。
二重埋没法で二重の状態をキープするには、繰り返しの施術が必要になるため、長期的な期間で見れば切開法を受けた方がまぶたへの負担やコストを抑えられる可能性が高い
です。
施術前の状態に戻ってしまった場合は、切開法による施術も視野に入れてクリニックに相談してみてください。

二重埋没法をやり直すときに注意すべきことは?

「理想の二重にならなかった」「施術前の状態に戻ってしまった」などの理由で二重埋没法のやり直しを検討している方は、他のクリニックで施術を受けることも視野に入れましょう。


その際、埋没法の抜糸はどこで受けるかもしっかり検討する必要があります。

埋没法の抜糸は施術を担当した医師がやりやすい

二重のラインを狭くしたい場合は、前回の施術で埋め込んだ糸の抜糸が必要ですが、抜糸は前回施術を担当した医師にやってもらうのがおすすめです。

 

埋没の抜糸の際は皮膚内に埋まった糸玉を探していきます。
基本的に抜糸は前回の担当医以外でも出来ますが、糸玉の位置は施術方法によって変わるため、施術方法が分からないと抜糸の難易度は上がります
そのため、自分がどんな方法で埋没したかを記憶しておきましょう

 

前回施術を担当した医師であれば、施術方法はカルテに記録されており、自分が普段糸玉を埋没する箇所も決まっていると思うので、抜糸はよりスムーズにいく場合が多いです

 

埋没法をやり直すときは他のクリニックも選択肢に入れる

糸が外れたり、施術結果に満足がいかず埋没法をやり直したいと考える方もいます。埋没法は、基本的に糸が外れるため複数回に渡って施術が必要ですが、身体に負担がかかるため、可能であればやり直し施術は少ない方が良いです

やり直し施術をなくすには、自分に合った施術方法で、医師と希望とするまぶたのデザインを明確に共有することが重要です

 

クリニックや医師によっては、埋没法の施術方法や考え方が異なるため、施術を受ける際は、事前に複数のクリニックで相談するようにしましょう。

二重埋没法をやり直す前にしっかりカウンセリングを受けよう

二重埋没法はまぶたを切らず糸で留めて二重を形成できるため、イメージ通りの二重にならなかったり、二重のラインが取れたりした場合はやり直しが可能です。


ただし、回数を重ねるとまぶたに大きな負担がかかるほか、アレルギー反応や感染のリスクも高まるため、安全性を考慮するとやり直しの回数は3〜4回が限度です


二重埋没法をやり直す場合は、複数のクリニックを回って信頼できる医師と出会い、しっかりとカウンセリングを受けたうえで手術に臨みましょう

この記事の監修ドクター

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石橋 成彦医師 
(NARU Beauty Clinic院長)

専門分野:二重整形 / 目元のシワ・シミ・たるみ/ 二重形成 / クマ治療 / 若返り治療
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形成外科で研鑽後、大手美容外科に入職。二重整形を中心に、年間5000人以上の患者様を担当。同グループにおいて二重整形専門の指導医に就任し、全国のドクターの指導を行う。その後、「地元の千葉で丁寧でハイクオリティな施術をリーズナブルな価格で提供したい」という思いからNARU Beauty Clinicを開院。
略歴
  • 東京医科大学医学部 卒業
  • 東京都保健医療公社大久保病院 外科・麻酔科
  • 都立広尾病院 形成外科
  • 大手美容外科に入職
  • 水戸院の院長を歴任後、千葉院開設にあたり院長として立ち上げに従事
  • 同美容外科にて技術指導医を歴任
  • NARU Beauty Clinic 開業
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