歳を重ねるごとに気になってくるのが目の下のクマです。クマは目の下が黒ずんで見えるだけでなく、健康状態が悪く見えたり、実年齢よりもだいぶ老けて見えてしまったりと、人にあまり良い印象を与えません。また「クマ改善のために色々とセルフケアしているけどなかなか治らない」という方も多いのではないでしょうか?
クマにも黒クマや青クマ、茶クマなどの種類があり、原因もさまざまです。中にはセルフケアだけでは改善できないクマもあります。
そこで今回は、その中で最も「老け顔」に見えてしまいがちな黒クマについて、原因や改善方法をご紹介します。目の下のクマにお悩みの方は、黒クマによる老化を防いで、明るく若々しい表情を手に入れましょう。
目次
目の下の黒クマは主に3つの原因があります。「たるみクマ」とも呼ばれる黒クマの原因は、どれも加齢によって進行してしまうようなものばかりですが、骨格によっては若年層でもできてしまうことがあります。
黒クマの改善には、目の下の眼窩脂肪(がんかしぼう)を除去するという根本的な治療法しかありません。しかし、素人の目ではクマの原因を特定するのが難しいといえるため、まずはクリニックを受診して早めに原因を特定することが大切です。
日々の紫外線による皮膚へのダメージや加齢による皮膚内のコラーゲンの減少などで目まわりの弾力や張りが失われると、皮下の脂肪や皮膚にたるみが生じることがあります。このたるみにより肌に凹凸ができてしまい、黒クマが現れます。
また、加齢に限らず、もともと頬の中央部分の骨が低い骨格の場合も目の下のたるみが目立ちやすくなるため、黒クマが出やすいといえます。
加齢による目元の筋肉の衰えや靭帯の緩みが要因となって、眼窩脂肪が前方へ突出してしまうことがあります。突出した脂肪が目の下に影を作ってしまい、黒クマとなってしまいます。
表情筋のひとつである眼輪筋が衰えることによって目の下の眼窩脂肪が飛び出してしまい、膨らんで見えることによって黒クマが現れます。眼輪筋は目を開けたり閉じたりする際に働く筋肉ですが、加齢によって衰える傾向にあるため、黒クマを改善したい場合は眼輪筋の衰えが進行する前に施術を受けた方がよいでしょう。
目の下のクマは黒クマだけでなく、青クマ、茶クマなどに分けることができます。それぞれ原因や特徴が異なり、見分け方も異なります。
黒クマは皮膚のたるみや脂肪の突出による、目の下にできる影が原因です。目の下に凹凸ができているかどうかなので、上を向いた時に皮膚のたるみが引っ張られてクマの色が薄くなったら黒クマであると判断できます。
また、下方からライトを当てたり、目尻の皮膚を引っ張って皮膚の凹凸を無くすと消えるのも黒クマの特徴です。
青クマは主に血行不良が原因で現れるクマです。冷えなどによって目の下の毛細血管が薄く透けて見えてしまっている状態なので、目尻を引っ張ったときにクマの色が薄くなったら青クマの可能性が高いといえます。また、青クマは皮膚から透けている色であるため、皮膚を引っ張ってもクマの位置は変化しません。
青クマは日常生活の見直しなどセルフケアでも改善できる場合もありますが、脂肪注入を行うとより改善に効果的です。脂肪注入をすることによって皮膚が厚くなり、薄く透けていた毛細血管が透けなくなるため、青クマが改善されます。
目尻を引っ張ったときに色が変わらなかった場合は茶クマの可能性が高いといえます。また、茶クマの場合は皮膚の色素沈着であるため、皮膚を引っ張るとクマの位置も移動します。
皮膚のくすみや色素沈着、肥厚した角質などが原因となる茶クマは、アイメイクやクレンジングの際に起こる摩擦や、紫外線による影響で悪化します。
また、茶クマはただのクマではなく肝斑やシミの場合もあり、レーザー治療をすると逆に悪化してしまうケースもあるので注意が必要です。黒クマや青クマに比べ、自己判断で見分けるのは難しいといえるでしょう。
黒クマは加齢だけでなく、日常生活の過ごし方によっても生じてしまうことがあります。日頃の過ごし方を見直すことで黒クマの予防はできますが、既に黒クマが現れている場合は眼窩脂肪を除去するしか改善方法がありません。
黒クマの改善を望んでいる場合は、施術を受けるまでの間にも悪化しないよう、現在の日常生活を見直しておくとよいでしょう。
よく、目の下をマッサージするとクマが改善するという情報を目にすることがありますが、実はマッサージによるクマの改善には、医学的根拠がありません。また、表情筋を鍛える事によって目の下のクマが改善されるという噂も、医学的根拠がないので注意しましょう。
それどころか、目の下のマッサージを行うと摩擦が生じたり、皮膚が伸ばされたりしてしまうため、色素沈着やたるみを助長する原因となり得ます。
また、顔の筋肉である表情筋は意識的に鍛える事が難しい筋肉です。表情筋を鍛えようと思って顔を何回も収縮させていると、かえってシワの原因となってしまうため気をつけましょう。
スマートフォンやパソコンを長時間継続的に使用して目を酷使することで眼精疲労に繋がることがありますが、眼精疲労は黒クマを悪化させる可能性があります。眼精疲労によって血行不良になり、眼輪筋が衰えることで眼窩脂肪が前に押し出されてしまうのです。
また、眼精疲労はドライアイやメガネ・コンタクトの度が合わずに矯正不良の状態になっている場合などにも起こり得ます。若い年代でも黒クマが気になる場合は、もともとの骨格だけでなく、眼精疲労によって眼窩脂肪が突出してしまっている可能性が高いです。その場合は眼窩脂肪を除去する治療を受けない限り、黒クマを改善することは難しいといえます。
黒クマが生じてしまった場合は、自宅でのセルフケアによる改善は難しいため、クリニックでの治療が最も効果的といえます。
黒クマの治療にもさまざまな種類があり、クマの状態によってベストな治療法が異なります。黒クマは目の下のプクっとしている眼窩脂肪が主な原因ですので、この眼窩脂肪を除去する方法が根本的な治療法となります。目の下の膨らみの下にくぼみがある場合は、注入する施術をあわせて行うことで目の下の凹凸をなくし、美しい目元に仕上げていきます。
「切らないクマ取り」とも呼ばれている経結膜脱脂は、顔の表面の見える部分にはメスを入れずに、下まぶたの裏にある粘膜(結膜)から眼窩脂肪を取り除く施術法です。
皮膚を切開しないため抜糸などの必要がなく、ダウンタイムが1〜2週間と短期間で済むのが特徴です。
局所麻酔をする際にチクっとした痛みがあり、脂肪を引っ張る際には目の奥が重たく感じます。しかし、傷跡は残らないため、自然な形での黒クマの改善が可能となります。
術後1週間は飲酒を控えたり、激しい運動は避けたりする必要がありますが、副作用などのリスクとしても目の充血や違和感、目元の内出血や腫れなどと、軽度な症状がほとんどです。
目の下の脂肪注入は前述した経結膜脱脂と併用することが多い施術です。目の下に膨らみができてしまった部分は経結膜脱脂で眼窩脂肪を除去し、反対に窪みがある部分には脂肪を注入します。そうすることで目の下の皮膚が均一に滑らかになり、黒クマが改善されます。
定着率を高めるためにも、目の下に注入する脂肪には良質で柔らかい脂肪を用います。そのため、内もも部分の脂肪を採取することがほとんどです。内ももなどから吸引して採取した脂肪から不純物を取り除き、より純度の高い脂肪細胞を使用するという手間がかかるため、費用は比較的高めになります。
体内に吸収されやすいヒアルロン酸とは異なり、脂肪注入の場合は定着すれば半永久的に効果が持続するのが大きな特徴です。
詳しくは目の下の脂肪注入ページをご覧ください。
ハムラ法は目の下に突出した眼窩脂肪を除去するのではなく、目の下の窪んでいる部分に眼窩脂肪を移動させるという施術法です。したがって、眼窩脂肪による膨らみやたるみと、目の下の窪みを同時に改善することができるというメリットがあります。しかし、膨らみが再発する可能性があるというデメリットもあります。
ハムラ法には目の下の表面の皮膚を切開して行う表ハムラ法と、経結膜脱脂のように下まぶたの裏にある粘膜(結膜)を切開して行う裏ハムラ法があります。
表ハムラ法の場合は目の下の切開を伴うため縫合や抜糸が必要となり、傷の赤みがしばらく残りますが、余分な皮膚の切除も同時に行うことができるので、目の下の皮膚のたるみも改善できるというメリットがあります。一方で裏ハムラ法は顔の表面を切らないため、ダウンタイムが短くて済むという特徴があります。
詳しくはハムラ法ページをご覧ください。
ヒアルロン酸注入は、黒クマによって目の下に窪みができてしまっている場合に行います。皮膚を切開することなく注射で注入するだけのため、ダウンタイムがほぼないことや、比較的安価で施術可能であるのが特徴です。
半年〜1年半程で体内に吸収されるため、気になる場合は定期的に注入する必要がありますが、仕上がりが気に入らなかった場合は溶かしてやり直すこともできます。当院では脂肪注入と同様に経結膜脱脂と併用することが多い施術法です。
施術内容 | 下まぶたの裏側から脂肪を除去しヒアルロン酸で窪みを埋める施術 |
施術料金 | 89,000円〜298,000円 |
副作用・リスク | 注射した部位にごく稀に内出血が発生することがあるが、メイクで隠せる程度。時間経過で消失する |
当院で切らないクマ取りとヒアルロン酸注入を行い、黒クマが改善した方の症例です。目の下の黒クマに加えて、クマの下の窪みも気になる場合は、クマ取りとヒアルロン酸の併用で黒クマが綺麗に改善します。
切らないクマ取りは下まぶたの裏にある粘膜から脂肪を取り出すため、傷跡が一切残りません。そのため、当院の黒クマ改善治療は施術直後から効果を実感することができます。
長期でお休みが取りにくい方や、家族や友人に気付かれずにクマ取りをしたい方にもお勧めです。
目の下のプクッと大きく膨らんだ眼窩脂肪と、脂肪の下にできてしまった窪みがお悩みでした。黒クマの下の部分が黒い線のように窪んでしまっています。
眼窩脂肪を除去した後に窪みにヒアルロン酸を注入しました。クマ取りとヒアルロン酸を併用することで目の下が滑らかに均一になり、目元がくっきりとした印象になりました。表情も明るく若々しく見えます。
施術内容 | 下まぶたの裏側から脂肪を取り出し、クマやたるみを改善 |
施術料金 | 89,000円~298,000円 |
副作用・リスク | 施術後は浮腫み、内出血、左右差等が出現する可能性がある |
当院の切らないクマ取りは顔の見える部分には手を加えないため、ダウンタイムが短く、その経過もほとんど日常生活に支障が出ない程度におさえることができるのが特徴です。
術後3日も経てばメイクで綺麗に仕上げられるので、施術からすぐの日程で大事な用事が入ってしまった場合でも安心して施術を受けることができます。多少の副作用やリスクは発生する可能性があるので、気になる方は施術前に医師に相談しましょう。
当院で切らないクマ取りの施術を受けた方の症例です。施術直後でほぼ黒クマが目立たない状態になりました。下まぶたの裏から脂肪除去をしているため、目の周りに傷跡はありません。施術の翌日からアイメイクも可能となります。
施術3日目の写真です。目の周りの赤みもメイクで綺麗に隠れ、目立たなくなりました。
目の周りに赤みや腫れ、内出血が発生してしまった場合でも、だいたい2〜3日も経てば症状がおさまっていきます。そのため、メイクをして生活をしていれば症状を目立たせることなく自然に落ち着かせることができます。
施術から1ヶ月経過した写真です。傷跡ひとつなく、赤みなども綺麗におさまり、美しい目元に仕上がりました。黒クマが改善され、目の下の皮膚の凸凹がなくなることでメイクのりも良くなり、目元はパッチリに、目の周りも一段と明るい印象になりました。
ほとんどの場合、1ヶ月も経過すればこのように綺麗な仕上がりになりますが、目の下の除去する脂肪の量が多い場合には、多少ダウンタイムが長くなることが考えられます。ダウンタイムが気になる場合は事前に医師に聞いておきましょう。
経結膜脱脂 | 200,000円~300,000円 |
目の下の脂肪注入 | 300,000~500,000円 |
ハムラ法 | 400,000円~500,000円 |
ヒアルロン酸注入 | 10,000円~50,000円 |
黒クマ改善治療は黒クマの症状の度合いや範囲、それによる施術の仕方によって異なります。経結膜脱脂(切らないクマ取り)やハムラ法はそこまで金額の開きが大きくありません。また、脂肪の採取や加工に手間がかかる脂肪注入は比較的高価格なのがわかります。
クリニックによっては、施術のモニターを募集しているところもあり、モニターになれば通常よりも低価格で施術を受けることができます。
モニターの詳しい条件などはクリニックによって異なりますが、モニターのよくある条件としては、症例写真として施術前後の写真を提供することや、ダウンタイムの経過写真を提供するために施術後もまめに通院することなどがあります。
もちろん、症例写真はクリニックのHPやSNSに掲載されることを条件として、撮影されます。
これらの条件を満たした上で、見事モニターに採用された場合は、通常料金の3〜5割引きで施術を受けられる可能性があります。
また、目元を隠して施術した部分だけ撮影する部分モニターや全顔モニターなど、モニターにもさまざまな条件があるので、希望する場合はしっかりと事前に確認しましょう。ただし、条件を満たしていても応募者多数の場合や施術部位の状態などによっては採用されないことがあります。
黒クマを改善するためには、まずはクマの種類と原因を見極める必要があります。黒クマかどうかはセルフチェックでもある程度の判断はできますが、素人の目では断定はできません。黒クマの正しい判断を下すには、やはりきちんと医師の診断を受けることが重要です。
医師の診察を受けた上で黒クマと診断された場合は、切らないクマ取り施術の経結膜脱脂をはじめとする治療が有用となります。注入など他の施術と併用するかどうかは医師と相談しながら決めるとよいでしょう。
当院に在籍している医師は、全員が目元の施術を最も得意とするスペシャリストです。クマ取りに関しても治療実績が豊富な医師が対応いたします。クマのお悩みを伺いながら、一人ひとりに合った施術をご提案させていただきますので、黒クマでお悩みの方はぜひ一度、当院へお気軽にお越しください。