目の下のくぼみやへこみは、実年齢より老けて見られるだけでなく、暗い印象を与えてしまうため、お悩みの方も多いのではないでしょうか?
目の下のくぼみを解消するには、主に「脂肪注入」「ヒアルロン酸」「ハムラ法」の3つの施術方法があります。
それぞれ、費用や持続期間などが異なるため、ご自身に合った施術方法を見極めることが大切です。
今回は、目の下のくぼみに効果的な施術方法の特徴やダウンタイム、持続期間まで詳しく解説します。目の下のくぼみでお悩みの方は、ぜひ参考にしてください。
目次
目の下のくぼみは、主に2種類あります。
タイプによって改善する方法も異なるため、まずはご自身がどのタイプなのか確認してみましょう。
ふくらみとくぼみが両方あるタイプは、目の下がぷっくりと膨らんでいて、その下にくぼみができている状態です。
眼球は、眼窩脂肪(がんかしぼう)という柔らかい脂肪で囲まれています。
この眼窩脂肪が突出することでふくらみができてクマになります。
眼窩脂肪が突出する原因は主に下記の2種類があります。
遺伝による場合は、元々の骨格(彫が深い人・目が大きい人)や脂肪量が多いことが原因です。
一方、加齢による場合は、眼輪筋(がんりんきん)などの目の周りの筋肉が衰えてしまい、眼球が下垂して、眼窩脂肪が突出することが原因です。
その結果、目の下がポッコリと膨らんだ状態になります。
また、目の下の眼窩脂肪は年齢を重ねると大きく膨らんでくるのに対して、膨らみの下のホホの脂肪は年齢とともに痩せて下に下がってきます。このような変化により膨らみの下に窪みができてきます。
このような場合、膨らんでいる脂肪だけを除去しても、くぼみの部分は改善されない場合があります。
そのため、遺伝と加齢が原因でふくらみとくぼみがあるタイプの方は、眼窩脂肪を除去することと、くぼみを埋めるための脂肪注入などが必要になります。
くぼみだけがあるタイプの方は、目の下がくぼんでしまってクマのように見える状態です。
こちらも、元々脂肪量が少ない場合や、加齢によって眼窩脂肪(がんかしぼう)が減ることで起こる場合があります。
脂肪が少なくなると、目元のボリュームがなくなり、皮膚表面に凹みが生じ、目の下のくぼんでしまいます。
また、年齢とともにコラーゲンが減少することで、ハリや弾力が低下して、くぼみが現れます。
このように、くぼみだけがあるタイプの方は、くぼんでしまった部分に脂肪やヒアルロン酸を注入することで、悩みを解決できます。
目の下のくぼみができる原因には、生まれつきによる先天的なものや、生活習慣などによる後天的なものがあります。
主な原因を4つにまとめましたので、それぞれ詳しく解説します。
原因 | 症状 |
骨格や脂肪量によるもの | ・頬骨の高さが低い、または高い
・目の下の脂肪量が少ない |
加齢による脂肪の減少や筋肉の衰え | ・目の周りの脂肪の減少
・目の周りにある筋肉の衰え |
急激な体重の減少 | ・体重減少による目元の脂肪が減る
・体重減少による皮膚のたるみ |
目の下のくぼみは、生まれつきの骨格や脂肪量によって目立つことが多いです。
例えば、頬中央にある骨の高さが低いと、目の下の脂肪が出やすくなり、くぼんだ印象になります。
逆に、頬骨が外側に出っ張り高さがある方も、眼球が奥まってしまい、目の下がくぼんで見えてしまいます。
また、まれに目の下にある骨が隆起している場合も、目の下が膨らみくぼんで見える原因になります。
このように、生まれつきの骨格や目の下の脂肪量によって、目の周りがくぼんでみえてしまいます。
人は年齢を重ねると、体全体の脂肪や筋肉量が減少していきます。
そのため、目元も加齢によって、脂肪が減少し、今まで脂肪や筋肉で覆われていた骨格が目立つようになり、目の下のくぼみが徐々に現れてきます。
このように、目の周りの筋肉が衰えると、目元のたるみやくぼみができると言えます。
目の下のくぼみは、目の下にある眼窩脂肪の量が関係しています。
ダイエットなどで急激に体重が減少し脂肪が落ちると、目元の脂肪も減るため、骨格が目立ちくぼみが現れます。
また、今まで脂肪があってふっくらとしていた目元が、急激な体重減少により、皮膚が余ってたるみがでてしまうことで、実年齢よりも高く見られてしまう印象になってしまうことも考えられます。
目の下のくぼみの主な原因は、加齢によって眼窩脂肪が減少したり、目の周りの筋肉が衰えたりすることが考えられます。
もし、目の下のくぼみが気になるときに、SNSなどで紹介されているセルフマッサージなどを行う人もいるのではないでしょうか?
セルフマッサージは、医学的根拠がなく、さまざまなリスクがあるため、推奨しません。
美容外科医が、医学的な視点で詳しく解説いたします。
目の下の皮膚は、顔の中の他の部位と比べて3分の1程度の薄さしかありません。
そのため、とてもデリケートで、ダメージになりやすいと言えます。
また、年齢を重ねるごとに、皮膚が薄くなるだけでなく、肌の弾力となるコラーゲンやエラスチンが減少していきます。
例えば、紫外線を浴び続けたり、アイメイクを落とす際にゴシゴシと強い力でこすってしまうと、皮膚がダメージを蓄積してしまい、結果的にたるみやくぼみの原因になってしまいます。
そのため、日ごろから紫外線対策や保湿をしっかり行い、ダメージを与えないように注意して過ごしましょう。
例えば、目の周りの筋肉のツボを刺激するようなマッサージは、皮膚のたるみやへこみを招く恐れがあります。
そのため、デリケートな目の下の皮膚を力強く擦ってしまうと、大きなダメージを与えてしまいます。
目の下のくぼみが気になる場合に、マッサージはしないようにしましょう。
目の下のくぼみは、セルフケアで改善するのは難しく、マッサージなどを続けることで、皮膚の状態を悪化させてしまう恐れがあります。
大切なことは、目の下のくぼみを解消するために、くぼみの原因を見極めることです。
もし、目の下のくぼみでお悩みの場合は、症状を自己判断せずに、専門医に相談して適切な施術を受けるようにしましょう。
ここからは、目の下のくぼみにおすすめの美容整形を3つ紹介します。
それぞれ、特徴や持続期間が異なるため、どの施術が自分に合っているのか確認してみてください。
「目の下のくぼみにおすすめの美容整形」
脂肪注入は、目の下のくぼみに脂肪を注入し、ボリュームアップさせてくぼみを埋める施術方法です。
脂肪注入は、脂肪が一度定着すると、効果は半永久的に続くのが特徴です。
そのため、1度の施術で効果を実感したい方や、安心して施術を受けたい方におすすめです。
ただし、目の周りの皮膚はとてもデリケートです。
誤った注入方法を行ったり、ちゃんと精製していない脂肪を使用してしまうと、脂肪が定着しなかったり、しこりが出来るリスクが高まります。
詳しくは脂肪注入ページをご覧ください。
クリニックを選ぶ際は、ホームページなどで実績や症例写真を事前に確認するようにしましょう。
ヒアルロン酸は、目の下のくぼんだ部分にヒアルロン酸注射を打つことで、皮膚の下から持ち上げてくぼみを目立たなくさせる施術方法です。
施術直後から効果を実感できることが多く、比較的料金も安いことから人気の施術です。
また、傷跡が注射の針穴だけなので、施術直後からメイクも可能で、ダウンタイムがほとんどない特徴があります。
ただし、他の施術と異なり、時間と共にヒアルロン酸が体内へ吸収されてしまうため、効果を維持するためには繰り返し施術を受ける必要があります。
ハムラ法は、目の下を切開し、たるみの原因となっている脂肪を移動させ、くぼんだ部分を平らにする施術方法です。
施術時にたるんでしまった皮膚を切除することも可能なので、重度のたるみでお悩みの人におすすめです。
また、ハムラ法には、「裏ハムラ法」という施術もあり、ハムラ法は目の下の皮膚表面から切開するのに対し、裏ハムラ法は下まぶたの裏側(結膜側)から切開する方法です。
ハムラ法はたるんだ皮膚も一緒に切除することができますが、裏ハムラ法はたるみの切除はできないというデメリットがあります。
一方、裏ハムラ法はハムラ法に比べてダウンタイムが短く、涙袋を強調できるというメリットがあります。
詳しくはハムラ法ページをご覧ください。
クリニックで無料のカウンセリングを受けていただき、自分がどの施術に適しているのか判断してもらいましょう。
目の下のくぼみにおすすめの施術方法を3つ紹介しています。
料金相場やダウンタイムはどのような違いがあるのかを比較していただきます。
ダウンタイム | 料金相場 | 持続期間 | |
脂肪注入 | 1~2週間 | 300,000~500,000円 | 脂肪が定着すれば半永久的 |
ヒアルロン酸 | ほぼなし | 10,000~50,000円 | 数ヶ月~2年 |
ハムラ法 | 2週間程度 | 400,000~500,000円 | 半永久的 |
ヒアルロン酸は、目の下に注射を打つだけなので、ダウンタイムが短いです。
一方、ハムラ法は、皮膚を切開することから、ダウンタイムが2週間ほどかかり、完成目安は1〜3ヶ月ほどです。
また、ヒアルロン酸は比較的リーズナブルですが、ハムラ法は施術が難しく、医師の技量によって仕上がりが左右されてしまうため、料金相場も高い設定になっています。
ダウンタイムや料金が安いヒアルロン酸注射ですが、効果は数か月から2年程度しか続かないため、何度か施術を受けないといけないというデメリットがあります。
脂肪注入やハムラ法は半永久的に効果が続くため、料金やダウンタイムを気にしないという方におすすめです。
施術内容 | 下まぶたの裏側から脂肪を除去しヒアルロン酸で窪みを埋める施術 |
施術料金 | 89,000円〜298,000円 |
副作用・リスク | 注射した部位にごく稀に内出血が発生することがあるが、メイクで隠せる程度。時間経過で消失する |
30代女性の患者様です。
目の下の脂肪による膨らみが大きく、くぼみも目立つのがお悩みでした。
下まぶたの裏側から脂肪を除去し、さらにヒアルロン酸でくぼみを埋める施術をしたことで、かなり若々しい印象になりました。
当院では、患者様から採取した脂肪から不純物を取り除き、さらに遠心分離機を使って濃縮した脂肪のみを注入するため、安全性や定着率が高く、自然な仕上がりにできます。
脂肪注入は、目の下のくぼんでいる部分に脂肪を注入し、ふっくらと厚みを出すことでくぼみを埋める施術です。
ご自身の太ももなどから採取した脂肪を注入するため、アレルギー反応が起きづらく、安全性が高いのが特徴です。
さらに、ナチュラルで自然な仕上がりになるというメリットもあります。
目の下のへこみに効果が期待できる施術は、「脂肪注入」「ヒアルロン酸」「ハムラ法」の3種類です。
その中でも、脂肪注入は、安全性が高く、ダウンタイムも短いことから選ばれることが多い施術です。
施術直後は腫れや内出血が起こることもありますが、施術後1〜2週間程度で目立たなくなります。
脂肪注入は、注入する脂肪の質や量によっても異なりますが、一度定着すると効果は半永久的に持続します。
また、当院では不純物を取り除いた後に遠心分離機で脂肪をコンデンスリッチ(濃縮)させ、さらに脂肪を細かく加工する「マイクロナノファット」の施術を提供しています。
マイクロナノファットは、定着力が高く仕上がりの美しさが特徴です。
質の高い脂肪を注入することができるため、安心・安全に施術を受けていただけます。
脂肪注入は、シリコンのような人工物を体内に入れる施術ではありません。
ご自身の太ももから良質な脂肪を採取して注入します。
そのため、安全性が高く、リスクが少ないのが特徴です。
また、採取した脂肪から不純物を取り除き、より安心・安全な脂肪を使用します。
目の下に人工物を注入するのに抵抗がある方や、根本的なクマ治療を行いたい方におすすめです。
ヒアルロン酸は、元々私たちの体内のあらゆる組織に存在する成分です。
肌にハリや潤いを与えたり、関節の働きをよくしてくれる役割などがあります。
そんな体になくてはならない存在のヒアルロン酸ですが、年齢と共に減少してしまうことで、目元のハリや弾力が低下し、くぼみとなってしまいます。
くぼんだ目の下にヒアルロン酸を注入することで、へこんだ部分が盛り上がり、くぼみが目立たなくなる効果が期待できます。
ヒアルロン酸は、目の下のくぼみに直接注入することができるため、施術直後から内側から持ち上げられ、すぐに効果を実感できます。
また、他の施術とは異なり、皮膚を切開するわけではないので、施術時間が短く、費用も安いという特長があります。
ヒアルロン酸は、医療用の極細の針で目の下へ注射します。
傷跡は注射を打った針穴だけなので、ダウンタイムが短いというメリットがあります。
施術直後の症状は人によっても異なりますが、赤みや内出血が起きることもあります。
しかし、施術直後からメイクできるため、ダウンタイムの症状を隠しやすく、2〜3日程度で収まるので安心です。
ヒアルロン酸は、時間が経つと体内に吸収されてしまうため、徐々に元の状態に戻ってしまいます。基本的に持続期間は数か月から2年程度が目安です。
そのため、効果を維持するためには、繰り返し施術を受ける必要があります。
ハムラ法とは、眼窩脂肪移動術と呼ばれる施術方法です。
目の下を切開し、たるみの原因となっている目の下の脂肪をくぼんだ部分に移動させることで、くぼみが平らになります。
また、施術の際にたるんでしまった皮膚を切除することも可能です。
たった1度の施術で、目の下のくぼみを解消できてしまうメリットがあります。
ハムラ法には、「表ハムラ法」と「裏ハムラ法」の2種類があります。
表ハムラ法とは、名前の通り、皮膚の「表」面を切開し、脂肪を移動させる方法です。
脂肪の除去と皮膚のたるみの両方を改善できますが、皮膚の表面を切開するため、ダウンタイムが長引くのがデメリットとなります。
一方、裏ハムラ法は、下まぶたの「裏」側(結膜側)から切開する方法です。
ハムラ法と違い、皮膚の表面を傷付けないため、傷跡が表に残らず、ダウンタイムも短いのが特徴です。
ただし、皮膚のたるみに対しては裏ハムラ法では改善が難しいため、脂肪だけでなく皮膚もたるんでいる方には不向きとなります。
脂肪の除去や注入を行う場合、技術力の高い医師が適切に行う必要があり、経験の浅い医師だと仕上がりに不満が出てしまう可能性があります。
一方、ハムラ法は、ご自身のたるんで膨らんだ脂肪を移動させているだけのため、デメリットが少ない施術と言えます。
表ハムラ法と裏ハムラ法では、それぞれデメリットが異なります。
それぞれに、どのようなデメリットがあるのか見てみましょう。
表ハムラ法 | 裏ハムラ法 |
・ダウンタイムが長い
・皮膚に傷ができる ・涙袋が無くなる場合がある ・あっかんベーの状態になる可能性がある |
・皮膚のたるみを切除できない
・手術の難易度が高い ・脂肪が少ない場合は効果を実感できない ・施術を行っている病院が少ない |
表ハムラ法は目の下を切開するため、傷が残る可能性があります。
一方、裏ハムラ法は、皮膚の裏側からアプローチするため、表面部分のたるみを切除することはできません。
医師に相談のうえ、ご自身にあった施術を受けることが大切です。
目の下のくぼみは、年齢を重ねるごとに悪化していき、自然に治ることはありません。
さらに、セルフケアで改善することもできません。
効率的に悩みを解決するには、ヒアルロン酸注射や脂肪注入など、美容整形を受ける必要があります。
また、目元の皮膚はとても薄くデリケートです。
自分に合った美容整形を受けないと、目の下のくぼみやたるみがさらに悪化する恐れも考えられます。
そのため、費用が安い、通いやすいといった理由だけでクリニックを選ぶのではなく、
ホームページなどで実績を見て、医師の技術力を確認しておくようにしましょう。
さらに、ご自身で最適な施術方法を見極めるのは困難です。
そこで、まずは無料のカウンセリングを利用して、自分に見合った適切な美容整形を医師に判断してもらうことが大切です。
当院は、目元整形に特化したクリニックです。
一人ひとりに合ったハイクオリティな施術を提案いたしますので、目の下のくぼみでお悩みの方は、ぜひ無料カウンセリングにお越しください。