20代の目の下のたるみの原因は？原因別で見る医師のおすすめ改善方法
一般的に目の下のたるみやクマは加齢によるものと思われがちですが、実は20代などの若年層にも目の下のたるみに悩まされている方が多くいらっしゃいます。
加齢によって目の下の皮膚がたるんでくることがあり、そのたるみが黒クマなどに繋がることも多くあります。しかし、20代で起こる目の下のたるみは加齢が原因ではありません。20代で現れる目の下のたるみには、目の下の脂肪量や骨格などさまざまな原因があります。
また、目の下のたるみは原因によって改善方法が異なります。セルフケアの効果を期待して自己流で間違ったケアをしてしまうと、かえってたるみを悪化させてしまう恐れがあるので注意が必要です。
この記事では、20代で起こる目の下のたるみの原因や原因別の改善方法をご紹介します。目の下のたるみにお悩みの方は、ぜひ読んでみてください。
目次
20代の目の下のたるみの原因は？
20代の目の下のたるみにはいくつかの原因が考えられます。以前は気にならなかったのに、最近になって急に目の下のたるみが目につくようになってきたと感じる場合は、ご自身で目の下のたるみを悪化させている可能性もあります。
目の下のたるみを正しく改善していくためにも、まずはご自身の目の下のたるみの原因を確かめてみるとよいでしょう。
もともと目の下の脂肪量が多い
先天的に目の下の脂肪量が多い場合は、目の下がたるんでしまうことがあります。目の下の脂肪は目の周りの筋肉である「眼輪筋」により支えられていますが、脂肪の量が多い場合は筋肉が脂肪を支えきれずにたるんでしまうことがあるのです。また、この膨らんだ脂肪が影を作り、その結果、目の下に黒クマができてしまいます。
もともと目の下の脂肪量が多いタイプの方は、20代などの若い年齢でも目の下がたるみやすく、何らかの施術を受けなければ改善は難しいと言えます。
目の下に窪みがあり皮膚がたるんでしまう
もともとの骨格で目の下にくぼみがある場合も、年齢に関係なく目の下の皮膚がたるみやすくなります。ゴルゴ線とも呼ばれる、目頭の下から頬にかかる斜めのラインより内側にある骨の高さが低かったり、くぼんでいたりする場合は通常より皮膚が垂れ下がりやすくなります。その結果、目の下にたるみができてしまいます。
メイクなどにより皮膚がたるんでしまった
メイクでファンデーションなどを使用する際に、目の下の皮膚を擦ったり引っ張ったりすることでも、皮膚がたるんでしまいます。また、メイクをする時だけでなく、メイク落としの際も同じように目の下の皮膚にダメージを受けることが多く、目の下がたるむ原因となり得ます。
メイクやメイク落としは毎日の習慣になっている方も多いため、無意識のうちに目の下にたるみを作ってしまっている可能性があります。
原因別で見る20代の目の下のたるみの改善方法
これまでご紹介したように、20代で目の下にたるみができる主な要因としては、脂肪の量や骨格、皮膚へのダメージなどが挙げられます。これらを原因とする目の下のたるみには根本的な改善策が必要となるため、エステや美容皮膚治療では得られる効果が薄いと言えます。
また、目の下の皮膚は非常に薄くデリケートな構造であるため、自己流のマッサージや家庭用美顔器の使用など自宅で行えるセルフケア方法では皮膚にダメージが入りやすく、かえってたるみを悪化させてしまいます。
一度、できてしまった目の下のたるみは、美容整形で根本的に改善する必要があります。
そこで、ここからは20代で目の下のたるみにお悩みの方向けに、おすすめの美容整形をご紹介します。
【目の下の脂肪】経結膜脱脂によるたるみ取り
目の下にたるんだ膨らみを作っている脂肪は「眼窩（がんか）脂肪」と呼ばれるものです。この眼窩脂肪によって目の下がたるむため、老けた印象を与えてしまいます。
目の下のたるみの原因である眼窩脂肪を取り除くには、経結膜脱脂（けいけつまくだっし）という施術が効果的です。
経結膜脱脂は下まぶたの裏側の粘膜から眼窩脂肪を除去する方法です。顔の表面には傷がつかないため、ダウンタイムが短いことや、重篤な副作用はほとんど起こらないことなどが大きな特徴です。
【目の下のくぼみ】目の下の脂肪注入
目の下に窪みができている場合は、脂肪注入をすることで目の下の皮膚を平らにし、たるみを解消します。
脂肪注入に使用されることが多いのは、良質で柔らかい内ももの脂肪です。
【目の下のくぼみ】ヒアルロン酸注射
脂肪注入と同様に、目の下にヒアルロン酸を注入することでも目の下の皮膚を滑らかに整えることができます。
ヒアルロン酸注射は、ダウンタイムが無いことや、脂肪注入に比べて価格が抑えられたり、仕上がりに不満があれば溶かせたりするのがメリットです。一方で半年〜1年半程で体内に吸収されてしまうことがデメリットになります。
【皮膚のたるみ】下眼瞼除皺術による脂肪と皮膚の切除
下眼瞼除皺術（かがんけんじょすうじゅつ）は下まつげから1ミリほど下の部分を切開し、余分な脂肪と余った皮膚を取り除く方法です。目の下の脂肪に加え、皮膚のたるみも同時に切除してしまうので、目の下のたるみだけでなく、クマやシワなども改善が見込めます。
目の下を切開するため縫合を伴いますが、下まつ毛に沿って縫っていくため、傷跡は比較的目立ちにくくなります。術後1週間程度で抜糸となりますが、抜糸するまでアイメイクはできません。抜糸後も皮下出血や大きな腫れを生じることがあり、治るまで約2週間ほどかかります。下まぶたは傷が綺麗に治りやすい部分なので、ダウンタイムは3ヶ月もあれば綺麗に完成します。
また、下眼瞼除皺術は、たるんだ皮膚を除去しすぎると下まぶたが反りかえってしまう恐れがあるので、適度に切除することが大切です。目元の施術に慣れていない医師にとっては難しい施術といえるでしょう。
目の下のたるみ取りのダウンタイムと料金比較
| ダウンタイム | 料金相場 | 持続期間 | |
| 経結膜脱脂 | 1～2週間 | 200,000～300,000円 | 半永久的 |
| 脂肪注入 | 1～2週間 | 300,000～500,000円 | 定着すれば半永久的 |
| ヒアルロン酸注射 | ほぼなし | 10,000～50,000円 | 半年～1年半 |
| 下眼瞼除皺術 | 1～3ヶ月 | 300,000～500,000円 | 半永久的 |
目の下のたるみ取りの施術はその方法によって料金も異なります。ヒアルロン酸は比較的安価で施術可能ですが持続性はないため、定期的に何度も施術を受ける必要があります。
一方、経結膜脱脂や下眼瞼除皺術などの脂肪を除去する根本的な治療法であれば、1度で半永久的に持続するため、最初の施術にかかる費用のみでたるみを改善することができます。
また、美容整形での目の下のたるみ取りは費用が高額になるため、費用を抑えたい方はクリニックの施術モニターになるという方法もあります。
モニター価格なら3〜5割引きになる可能性がある
施術前後の写真撮影や、術後経過の写真撮影に協力することで割引になるモニター制度があります。
どのクリニックでも実施されているわけではありませんが、モニター募集をしているクリニックでモニターになれば、通常の3〜5割引で施術を受けることができます。
ただし、撮影した写真は施術の症例写真としてクリニックのHPやSNSに掲載されることなどが条件となります。顔出しNGの場合は、施術部位のみの撮影でもOKなクリニックもあるので、事前に確認するとよいでしょう。
料金が相場より安すぎるクリニックは要注意
いくら低価格で施術を受けたいと思っても、あまりにも安すぎるクリニックには注意が必要です。
その理由は、料金相場よりも極端に施術料金が安い場合、経験が浅い新人の医師などが実績を積むための目的で低価格による集客をしている可能性があるからです。そのような場合、納得できる仕上がりにならず、失敗してしまうことが考えられます。
施術を受けるクリニックは料金だけで判断せず、ホームページの実績などを確認し、信頼できる医師かどうかを無料のカウンセリングで見極めましょう。
目の下のたるみは20代で治療するのがおすすめ
目の下のたるみは骨格や体質などによって20代でも起こります。もし、目の下のたるみを放っておくと、たるみが酷くなってしまうことも考えられます。
20代で治療を受ける最大のメリットは、改善後の状態がより長く保てるということです。
さらに、20代で治療をした方が皮膚の回復が早く、綺麗な仕上がりになるとも言えます。
例えば、経結膜脱脂などであれば顔に傷がつかず、ダウンタイムも短くて済みます。大学や大学院に通っていたり、仕事が休めなかったりする場合でもメイクで隠して生活ができます。
20代の目の下のたるみは放置して良くなることはほとんどない
20代でできてしまった目の下のたるみは、自然に治ることはありません。20代は傷の治りが早いなど、自然治癒力が高いと考えられますが、目の下のたるみに関しては放置して良くなることはほとんどありません。
また、目の下のたるみの主な原因である眼窩脂肪は、治療で除去しない限りなくなりません。放置してしまうと眼窩脂肪を支える筋肉が衰え、たるみが悪化することも考えられます。
したがって、目の下のたるみを改善したい場合は、20代であっても自然に治るのを待つのではなく、美容整形を受けるのがおすすめです。
年齢を重ねたときにできる「しわ・たるみ」予防になる
年齢を重ねていくと、加齢により皮膚がたるんだり、そのたるみによって顔にシワができたりします。目の下の眼窩脂肪は目の下のたるみを作る大きな要因です。加齢による皮膚のハリや弾力の低下に伴って、眼窩脂肪のたるみがさらに増してしまうことが考えられます。
眼窩脂肪を若いうちに除去しておけば、年齢を重ねても眼窩脂肪によって目の下のたるみが悪化するという心配がなくなります。
また、顔のしわにおいては、日々少しずつ目元や口元に刻まれていくため、早いうちにしわの原因を取り除いておくことが大切です。目の下に溜まる眼窩脂肪もシワの原因になりうるので、目の下のたるみの治療で眼窩脂肪を除去することは将来のしわ予防にも繋がります。
当院の切らない目の下のたるみ取りの症例写真
| 施術内容 | 二重埋没法＋クマ取り |
| 施術料金 | 二重埋没88,000円～298,000円、クマ取り89,000円～298000円 |
| 副作用・リスク | 術後には浮腫み、内出血、左右差等が出現する可能性があります。 |
| 術前・術後の日数 | 1ヶ月後 |
当院で二重埋没法と切らないクマ取り術を行った患者様の症例です。施術前は目の下の脂肪がプクッと膨れ上がり、その脂肪の下に黒い影ができています。この黒い影である黒クマを改善するために、クマ取りの施術を行いました。
また、二重まぶたを作る施術の埋没法は、まぶたの皮膚を切開せずに、まぶたを糸で数箇所留めて二重のラインを作る方法です。まぶたを切らないためダウンタイムが2週間〜1ヶ月程と短くて済むのが特徴です。
そのため、同じように傷ができず、ダウンタイムが短い「切らないクマ取り術」と併用して行うことができます。
術後1ヶ月で目の下の黒い影がなくなり、黒クマが改善され、目元が明るい印象に変わりました。まぶたも傷跡や腫れがなく綺麗な二重になり、ぱっちりとしたイメージになりました。
【施術前】目の下の脂肪によって黒クマがある状態
目の下の眼窩脂肪で膨らみができ、さらにその膨らみにより黒く影ができてしまった状態です。この黒い影が「黒クマ」と呼ばれるクマの一種で、若い年齢でも老けた印象を与えてしまう大きな要因の一つです。
【施術1ヶ月後】傷跡が一切なく黒クマがなくなった状態
切らないクマ取り術を行い、1ヶ月経過した後の症例写真です。
下まぶたの内側の粘膜を数ミリだけ切開し、眼窩脂肪を除去していくため、顔の表面には傷跡が一切残りません。局所麻酔で行い、縫合も行わないため、術後1ヶ月も経てばこのように目の下のたるみも黒クマも綺麗に改善されます。
術後2日目より目の周りを含むメイクが可能となるため、内出血や赤みが出てしまった場合でも、ファンデーションやコンシーラーで隠して生活することができます。
詳しくは二重埋没法ページをご覧ください。
詳しくは切らないクマ取り術ページをご覧ください。
美容外科医がおすすめしない目の下のたるみのセルフケア
目の周りのマッサージなど、セルフケアが効果的というイメージを持っている方が多いかもしれません。しかし実際には、目の下のたるみをセルフケアでは改善することは難しいと言えます。
むしろ、目の周辺のセルフケアは目の下のたるみを悪化させてしまうことがあるので気をつけなくてはなりません。
ここでは、美容外科医がおすすめしないセルフケア方法について解説します。目の周りのセルフケアを行う習慣がある方は、間違った方法で行っていないか確認してみてください。
顔をマッサージしたり、ツボを押したりする
顔や目の周りをマッサージしたり、目の周りにあるツボを押したりすると、皮膚が伸ばされてたるみが悪化する恐れがあります。
特に目の周りの皮膚は薄い構造になっているため、少しの摩擦や圧でもダメージを受けやすく、たるみやすいので注意が必要です。
目の周りをマッサージすることで血行が良くなることはあっても、目の下のたるみの改善には繋がりませんので気をつけましょう。
市販の家庭用美容機器で皮膚をケアする
さまざまな家庭用美容機器が市販されていますが、家庭用美容機器のみで目の下のたるみが改善されるという医学的根拠はありません。
目の下のたるみを改善するには、原因となる眼窩脂肪を直接除去する必要があります。家庭用美容機器では肌の保湿の促進や毛穴のケア、皮膚の汚れ落としなどの効果は期待できますが、眼窩脂肪を除去することはできません。また、下手に皮膚や顔の筋肉に電気刺激を与えてしまうと、かえって皮膚が傷んでしまうことも考えられますので注意しましょう。
表情筋や眼輪筋を鍛えるトレーニング
すでに現れている目の下のたるみの原因は眼窩脂肪や頬骨の窪みであるため、表情筋や眼輪筋を鍛えたところで目の下のたるみは改善しません。そもそも表情筋は鍛えることが難しいとされている筋肉であり、表情筋や眼輪筋を故意的に何度も伸縮させているとシワの原因となる可能性もあります。
クリニック選びで20代が失敗しやすい理由と対策
クマ取り術が若年層にも人気であるように、20代で美容整形の施術を受ける方も増えてきています。しかし、施術の値段や立地だけで選んでしまい、結果的にクリニック選びで失敗してしまう人も少なくありません。
20代でもクリニック選びで失敗しないように、クリニック選びのポイントをおさえておきましょう。ここでは、クリニック選びで失敗しやすい理由とその対策をご紹介します。
実績を見ずに「近い」という理由だけで選んでしまった
施術を受けるクリニックを家や勤務先から近いという理由だけで選ぶと、失敗しやすいので注意が必要です。
通いやすさよりも、医師の技術や相談しやすさの方が大切であるため、クリニックの実績などをきちんと調べたうえで受診することをおすすめします。
例えば、自分が受けたい施術の実績数や症例写真の確認など、ホームページに掲載されているため、調べてみるとよいでしょう。
家や勤務先から近いクリニックだと頻繁に通いやすいことや、術後の副作用など何かあった場合にすぐ行けるなどのメリットがあります。しかし、納得のいく施術を受けるためにも、立地条件ではなく、実績が豊富で信頼度が高いクリニックを選ぶことが大切です。
クリニックが得意とする施術を確認できていない
クリニックには、二重整形の分野に特化したクリニックなど、得意な施術があったりします。ホームページなどで実績を確認して、在籍している医師がどの分野に特化しているかを把握する必要があります。
もし、自分が受けたい施術を得意としていないクリニックであった場合、納得のいく仕上がりにならない恐れがあります。
クリニック選びの際は、自分が受けたい施術に特化したクリニックを選ぶことや、事前に実績を確認した上で分野に特化した施術を受けられるかなどを確認しましょう。
自分に見合った施術方法を選ばなかった
肌の質や皮膚の状態には個人差があり、同じ施術内容でも合う人と合わない人がいます。
自己判断のみで施術内容を選ばずに、施術内容が個々に合うかどうかを医師に見極めてもらう必要があります。
そのため、まずは受けたい施術についてを医師に相談しましょう。
そして、担当してくれる医師が、親身になってくれているか、悩みをきちんと理解してくれているかなどを無料のカウンセリングなどで見極める必要があります。
信頼できる医師に相談しながら、自分に見合った施術方法を選びましょう。
目の下のたるみが気になる20代の人は早めに医師に相談しましょう
目の下のたるみを改善したいのであれば、20代のうちに施術を受けておくことで、たるみのないぱっちりとした目元をより早く手に入れることができます。
こうすることで、目の下のたるみが改善した美しい状態をより長い期間保つことができ、施術の恩恵を長く受けることができます。
目の下のたるみ取りの施術方法はいくつかありますが、特に経結膜脱脂はダウンタイムが短く、顔に傷跡も残らないため、20代の方におすすめです。20代でできてしまった目の下のたるみが気になる場合は、しわやたるみをさらに悪化させないように、早めに医師に相談しましょう。
当院には目元の施術を得意とする医師が多数在籍しております。また、カウンセリングは無料で受けられますので、目の下のたるみが少しでも気になる場合は、ぜひ一度、当院へお越しください。
この記事の監修ドクター
- 東京医科大学医学部 卒業
- 東京都保健医療公社大久保病院 外科・麻酔科
- 都立広尾病院 形成外科
- 大手美容外科に入職
- 水戸院の院長を歴任後、千葉院開設にあたり院長として立ち上げに従事
- 同美容外科にて技術指導医を歴任
- NARU Beauty Clinic 開業
